皆様こんにちは・・いかがお過ごしでしょうか。
奈良の大仏で有名な東大寺は、普段は世界中から多くの拝観者が訪れるお寺で、
修学旅行で行かれた方も多いのではないでしょうか。
その東大寺さんも、4月24日から5月31日の間は大仏殿内の拝観が中止され、
中門からの拝観となりました。
そのような中、4月1日から毎日12時に新型コロナウィルス感染症の早期終息と罹患者の早期回復、
亡くなられた方への供養の祈りが捧げられています。
今回は東大寺さんの新型コロナウィルス終息と国家安寧の祈りをお伝えします。
普段は閉まっている中門が、大仏殿内への拝観中止の期間は8時30分から16時まで開放されています。
また、特別な日にしか開く事のない大仏殿の『観相窓』が開けられ、遠くからではありますが、
大仏様のお顔を拝することができます。
12時、静寂につつまれた中、大仏殿本殿から読経の声が聞こえてくると、
それに合わせて地元の方が手を合わせ祈りを捧げます。
観相窓は大仏様が外の世界を見るための窓
大仏様のお顔は写真では分りづらいので、以前ではありますが、
夜間に観相窓が開けられた折りの写真をご覧いただきたいと思います。
奈良の大仏は、奈良時代に聖武天皇が仏教の力で、動物も植物も共に栄えるようにと願い、
国民に呼びかけて造営されました。
当時の背景には、相次ぐ飢饉や戦乱そして、天然痘ウィルスによる感染症により、
奈良の都でも平民や貴族、身分に関係なく多くの命が失われた・・そのような時代でした。
東大寺さんの北西の入り口にあたる『転害門』(てがいもん)
転害門の名前については諸説あるようですが、いち日も早くコロナウィルス感染症の害が転じ、
世界が平穏に戻りますよう、ここ奈良から祈りを込めてお届けさせていただきます。