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旅行は疲れるだけ? 疲れない準備のコツや旅行先での過ごし方

2023-02-28

リフレッシュするための旅行のはずが、帰ってきたときにはクタクタに疲れ切っていたということはないでしょうか。こうした経験を繰り返したことで、「旅行なんて疲れるだけ」というイメージを持ってしまっている方も多いでしょう。そこで本記事では、出発前の準備の仕方や旅先での過ごし方など、旅行で疲れないコツを解説します。

旅行疲れのキーワードは「慣れ」

「楽しいはずの旅行なのに、なぜ疲れてしまうのか」という問いに対して根本的な理由を突き詰めていくと、結局は「慣れないことをするから」という結論に行き着きます。旅行でも何でも、人は慣れないことをすると、肉体的・精神的に通常より疲れてしまうことが多くあります。

特に旅行の場合は、土地勘のない場所で行動し、寝泊まりまでするわけですから、普段より疲れてしまうと考えられます。たとえ毎日一緒に過ごしている家族や、気心の知れた友人・恋人との旅行であっても、例えば予定通りにスケジュールをこなせなかったなどの理由で、出発前に思い描いたほどには楽しくなかったということがあります。むしろ、普段とは違う環境で、旅行を共にする相手とずっと一緒にいる分、余計に気疲れしてしまうこともあるでしょう。

もちろん、「見ず知らず(不慣れな)場所」で「非日常的な(不慣れな)体験」をすることこそが、旅行の醍醐味のひとつです。訪れた土地が見知らぬ場所であることは、旅の特別感や開放感を際立たせる絶好のスパイスです。この特別感・開放感を思いきり楽しむためには、旅行が疲れるだけで終わらないようにするための対策を講じることが必要です。

旅行で疲れる5つの原因

旅行で疲れてしまう理由を具体的に考えていくと、原因は以下の5つに分類できます。自分自身はもちろん、共に旅行をしてくれる相手がどの部分で疲れてしまいやすいのかを把握すれば、旅行疲れへの正しい対策を打ちやすくなります。

計画やパッキングなどの準備による疲れ

旅行疲れは、実は出発前の段階からすでに始まっていることがあります。実際、旅行しようと思い立ったのはいいものの、具体的な準備の段階になると急に面倒臭く感じてしまうことはよくあります。

例えば計画段階では、特に同行者との調整に手間がかかります。「旅先をどこにするか」「いつ旅行をするのか」「旅行先までどのような交通手段を使って行くのか」など、相手と意見をすり合わせるべきことは数多くあります。とりわけお互いに社会人の場合、スケジュール調整が難しいことも多いでしょう。計画を立てる段階でグダグダになっていると、旅行そのものへのテンションが下がってしまいます。

パッキング(荷造り)も旅行を面倒に思わせる原因のひとつです。旅慣れていないと、何を持っていったらいいのか悩んでしまい、直前までバタバタしてしまいます。荷造りのために夜更かしなどをしてしまうと、出発時点ですでに疲れきってしまっているという事態になりかねません。

移動による肉体的な疲れ

旅行での疲れの原因としては、長時間・長距離の移動による肉体的な負担も見逃すことはできません。例えば、車や電車などで旅先へ向かう場合には、長時間座りっぱなしになってしまうことが多いため、体が凝り固まってしまいます。特に車の場合は、ドライバーを務める人には運転による肉体的・精神的な負担が大きくかかります。飛行機などの日頃、使い慣れていない交通機関を使う場合は、搭乗手続きなどに戸惑って気疲れしてしまうこともあります。

旅先に着いてからも、1日でさまざまな観光地を巡るために、普段よりも長い距離、長い時間を歩くことになり、知らず知らずのうちに体力を消耗していることがあります。道に迷ってしまったり、予定していた時間に遅れそうで急いだりすることになれば、余計に疲れがたまってしまいます。

誰かと行動を共にすることによる気疲れ

旅行では同行者との関係に気疲れしてしまうこともあります。たとえ家族や友人であっても、慣れない環境でずっと一緒に過ごすことになれば、多少なりともストレスを感じてしまいます。「身支度が遅い」「手続きなどを人任せにする」「観光中にスマートフォンばかり見ている」など、日頃は何とも思わないことでも、いざ旅行先では余計に意識してしまうことはよくあります。

ツアーなどで団体行動する場合は、ほかのツアー客の行動によってストレスを受けることもあります。例えば、「おしゃべりの声が騒がしすぎる」「マナーやルールを破る」など、問題のある人や相性の悪い人と数日間行動を共にすることになれば、せっかくの楽しい旅行気分も台なしになってしまいます。

「観光のペースやスタイルが相手と合わない」などのように、誰が悪いというわけでもないことでも、ストレスを感じてしまうことがあるかもしれません。一緒に旅行をする相手との相性や、互いを気遣うことができるかどうかによっても、旅行中の精神的な疲れは大きく変わってきます。

慣れない場所に行くことによる精神的な疲れ

単純に慣れない場所で過ごすことで気疲れしてしまうこともあります。慣れない場所で行動する際、私たちは無意識に神経を張り詰めてしまっています。たとえ近所のチェーン店でも、初めて入るときはなんとなく緊張してしまう人は多いのではないでしょうか。

特に旅先の場合、土地勘がない場所でトラブルに遭ったらどうしようかと、不安に襲われたとしても不思議はありません。「道に迷ったらどうしよう」「交通機関に乗り遅れてしまったら、どういう手段でリカバーしよう」など、旅先でいつ、どのようなトラブルに遭遇するか身構えているうちに神経がすり減ってしまいます。

特に海外旅行の場合は、日本語が通じない場所や店が多く、文化・風習・治安などが日本とは違うため、精神的な疲れはより重くなるでしょう。短期間の旅行でも、ホームシックを感じてしまうことは十分にあり得ます。

現地での食べ過ぎなどによる胃腸の疲れ

食べ過ぎや飲み過ぎによる胃腸の疲れも旅先で気をつけるべきポイントです。旅先では見慣れない食べ物を口にする機会が多く、旅行時のテンションの高さも手伝って、つい普段よりも食べ過ぎになってしまうという方は多いのではないでしょうか。しかし、あまり多く食事を取り過ぎたり、食べ慣れないものを摂取したりすると、胃腸がびっくりして体調を崩してしまうことがあります。

お酒好きな人であれば、つい飲みすぎてしまい、翌日は二日酔いでロクに動くこともできないということがあるかもしれません。こうした食べ過ぎ・飲み過ぎによる疲れや体調不良は、自分自身がつらくなるのはもちろん、旅行相手にも気を遣わせてしまうことになります。食事の際は、自分の食べられる量や飲める量をよく考えて楽しむことが重要です。

疲れない旅行にするための準備のコツ

旅行で疲れる原因はさまざまですが、旅行前の準備段階から工夫することで、全般的に疲れにくい旅行にできます。旅行で疲れないための準備のコツを紹介します。

旅行の目的を共有する

旅行の計画を立てる際は、最初に同行者と旅の目的を共有しておきましょう。「旅行に何を求めるか」という根本的な部分が相手と食い違っていると、旅行計画はスムーズにまとまりません。逆に「リラックスしたい」「グルメを楽しみたい」など、基本的な目的を共有できれば、旅行先での楽しみ方などで齟齬が起きにくくなります。

テーマが絞れれば、インターネットサイトや雑誌の「温泉宿特集」や「グルメ特集」などが旅行計画作りの参考になります。要点を押さえた記事を調べてイメージを具体化させることができれば、お互いに楽しみながら旅行計画を立てられます。

計画を立てすぎない

疲れない旅行にするための計画のコツとしては、予定を詰めすぎないことも挙げられます。特に日帰り旅行だと、限られた時間で目いっぱい楽しもうとして、無理な旅程を組んでしまいがちです。あまり予定を詰め込みすぎると、せわしない旅になってしまい、肉体的にも精神的にも疲れてしまいます。ゆっくりと見て回りたい相手を急かしてしまうことのないように配慮することは重要です。「旅行を楽しむ」という肝心な部分を忘れてしまってはいけません。

疲れない旅行をするためには、旅行計画では、例えば一日のメインイベントだけを決める程度に留めて、時間にゆとりを持たせることも大切です。「疲れたらこのあたりのお店で休めばいい」「時間が余ったら、お土産選びを楽しめばいい」というように、スケジュールに「遊び」の部分を持たせて、贅沢に時間を使うことも旅行の醍醐味だと考えるようにしましょう。

体に負荷をかけない荷物にする

荷物をできるだけ少なくして身軽にすることも、旅行で疲れないようにするコツです。大きな荷物を引きずって、長時間・長距離の移動をすることは体力面での負担が大きくなります。特に帰りはお土産も荷物に加わっていることが多いので、その点の余裕を持たせることも考えなければなりません。

旅先では何があるかわからないからと、予備の分も含めて、あれこれと荷物に詰めてしまう人は多いのではないでしょうか。しかし、大抵の物は旅先でも手に入ります。旅行での持ち物は本当に必要な物だけに厳選することをオススメします。

暇つぶし用の道具なども、スマートフォンやタブレットに電子書籍や動画をダウンロードしておくなどすれば、かさばることなく、持っていくことができます。また、服装や靴に関しては、旅行先の気候や訪れる観光スポットの特性を考えた上で、おしゃれよりも機能性を重視して選ぶことが大切です。

旅を楽にするため、ツアーに申し込む

自分で旅行の計画を立てたり、ホテルなどの予約をしたりするのが面倒に感じる場合は、旅行代理店のツアーに申し込むのもひとつの方法です。交通手段もセットになっているツアーであれば、慣れない土地で移動することの不安も軽減できます。

特に言葉の通じないことの多い海外旅行の場合、何かトラブルが起きたとしても、助けを求めることすらままならないでしょう。その点、ツアーであれば、添乗員やガイドの方に頼れるので心強く感じられます。

【海外旅行の場合】時差を考慮したスケジュールにする

海外旅行の場合は、時差を考慮してスケジュールを組むことも大切です。時差ボケの状態のまま動き回っていると、せっかくの旅行中もウトウトしてしまい、満足に観光を楽しめません。

時差ボケ対策は、現地に到着する前から取り組むことが大切です。まずは飛行機に搭乗した時点で時計を旅行先の現地時間に合わせ、現地時間を意識して食事や睡眠を取るようにスケジュールを組むようにしましょう。帰国時も同様に、早い段階から日本時間に合わせた行動を取るようにすれば、帰国後の時差ボケを防ぎ、旅の疲れを早く取ることができます。

旅行先で疲れをためない過ごし方

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疲れない旅行をするためには、旅行先での行動も重要です。次に、旅行先で疲れをためずに過ごす方法を紹介します。

くつろぐ時間をしっかり確保する

旅行先で疲れをためないようにするには、何もせずにくつろげる時間を確保することが欠かせません。先述のように、旅先では普段よりも動き回るため、肉体的に疲れがたまりやすく、無意識に気を張り詰めている分、精神的にも疲れてしまいがちです。

そのため、連泊する場合は何も予定を入れない日を作るなど、体調に応じて柔軟にスケジュールを変えられる日程にすることをオススメします。日帰りや一泊二泊の場合でも、余裕を持ったスケジュールにし、意識的に休憩を取るようにしましょう。旅行先での疲れの解消法といえば、温泉やサウナなどが思い浮かびますが、入り方によっては逆に疲れてしまうこともあるので、注意が必要です。

移動中に体のケアをする

移動中に体のケアすることも、旅行中に疲れをためないための効果的な方法です。具体的には「移動中にネックピローやフットレストなどの疲れがたまりにくいグッズを使う」「トイレ休憩などの隙間時間にストレッチして体をほぐす」などが挙げられます。

場合によっては旅行先を近場にするなどして、移動時間自体を少なくすることも検討しましょう。旅行先に到着してからも、歩くだけでなく、適宜バスやタクシーなどの交通機関を利用することで体力的な負担を減らせます。

宿泊先での過ごし方を大事にする

旅の疲れを取るには、宿泊先での過ごし方も大切です。むしろ、旅館やホテルでゆっくりすること自体を旅行のメインに据えるという考え方もあります。温泉にゆっくり浸かったり、眺望のいい部屋でおいしい食事を取りながら歓談したりと、リラックスできる特別な時間を過ごすことで、旅行中の疲ればかりか、日頃の疲れまでも癒やせます。

食事を楽しみつつ、備えもしておく

旅先での疲れを取るには、食事を楽しむことも重要です。旅行では普段食べる機会の少ない食材や料理を楽しむチャンスでもあります。食べ過ぎなどには注意すべきですが、あまり警戒し過ぎるのももったいないことです。

そのため、もしも食べ過ぎたときや万が一おなかを壊したときのために胃腸薬を用意するなどして、気になる食べ物があったら、ゆっくりと味わいながら楽しむようにしましょう。酸っぱい食べ物や鉄分を含む食べ物には疲れを回復させる効果があります。歩き疲れた際などには摂取するといいでしょう。

良質な睡眠を確保する環境を作る

疲れない旅行にするためには、質の高い睡眠を取るための環境作りも欠かせません。旅先では疲れていても環境が普段と違う影響で、寝つきが悪くなることがあります。「枕が変わって眠れない」「同じ部屋で寝ている相手の気配が気になる」「旅行の興奮で気持ちが高ぶって眠れない」など、寝つき悪くなる理由はさまざまです。

このような悩みに対処して睡眠環境を整える方法はいくつかあります。例えば、枕が気になる場合には、枕の下に何かを敷いて高さ調整することで、改善する場合があります。タオルなどであれば、ホテルでもすぐに用意ができます。アイマスクや耳栓をつけて外的な刺激を遮断したり、リラックス効果のあるアロマを焚いたりすることも、眠りを深くするのに効果的です。体感温度を調整するための服を持参したりすることもオススメです。

旅行後の疲れを早めに解消する方法

いくら対策を講じても、旅行後にある程度の疲れが残ってしまうことはあります。とはいえ、この疲れをできるだけ早く解消する方法もいくつかあります。

まずは帰宅したら、湯船にゆっくりと浸かりましょう。自宅の使い慣れたお風呂に浸かることで、旅の疲れを洗い流せます。「荷物を片付けてから」「ちょっとゆっくりしてから」と後回しにすると、お風呂に入らないまま寝てしまうかもしれないので、帰宅後、すぐにお風呂にお湯を張ることをオススメします。

お風呂から出たら、次は軽くでもいいのでストレッチをするようにしましょう。ストレッチをして体をほぐすことで、帰りの移動で凝り固まった体や、旅行中無意識に張り詰めていた緊張を緩和できます。ストレッチに時間をかけるより、早く寝たいと思うかもしれませんが、体をほぐすかどうかで、その後の睡眠の質や、翌日以降の疲れからの回復具合も大きく変わります。

さらに、寝る前の食べ過ぎも注意すべき点です。就寝前に食べ過ぎると、胃腸が活性化してしまい、入眠しにくくなります。眠りが浅くなったり、トイレで起きてしまったりすることも懸念されます。帰宅時間が遅くなりそうな場合は、駅や空港など、途中で食事を済ませておけばよいでしょう。

まとめ

旅行で疲れないようにするためには、旅行の目的や計画をシンプルにし、時間や気持ちにゆとりを持って行動することが大切です。本記事で紹介したコツを意識して旅行を続けていくうちに、だんだんと疲れにくい旅行の仕方がわかるようになってきます。「旅行は疲れるだけ」という状態から脱却し、ぜひ旅行を楽しめるようになってください。

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