ウェルカムベビーのお宿とは?ホテルの紹介や子連れ旅行の注意点を解説
2022-12-28
お子様が小さなうちは家族旅行もままなりません。でもウェルカムベビーのお宿なら、施設や設備・備品、食事、接客サービス、周辺環境などの基準をクリアしているので、安心で快適です。
関東、関西エリアのウェルカムベビー認定のお宿を紹介し、子連れの家族旅行を楽しむための注意点もお伝えします。ぜひ、家族で良い想い出を作ってください。
ウェルカムベビーのお宿とは
毎日子育てに追われるママたちは、何かとストレスがたまりがちです。
「楽しく子育てするために気分をリフレッシュしたい!」「子どもが小さいうちから、家族で旅行の想い出を作りたい!」「家事や育児から解放される時間を過ごしたい!」などの願いを持っている方が多いことでしょう。
そんなママたちにおすすめしたいのが「ウェルカムベビーのお宿」です。
これは、ベビー服で知られるミキハウスの「ミキハウス子育て総研株式会社」が、子連れでも安心して宿泊できるように設計されたホテルを認定する事業を指します。
認定基準は全部で100項目あり、「ウェルカムベビーのお宿」として認定マークを与えられるには、そのうち70項目以上を満たす必要があります。他に宿泊用ではない施設は「ウェルカムベビーの施設」、子連れ旅行をサポートする「ウェルカムファミリーの観光地」の認定事業があります。
「ウェルカムファミリーの観光地」は「ウェルカムベビーのお宿」認定ホテルが少なくとも1施設以上あることが条件です。
【参照元】ウェルカムベビーのお宿|ミキハウス子育て総研
ウェルカムベビーのお宿に選ばれる基準
「ウェルカムベビーのお宿」認定事業では施設や設備・備品、食事などチェック分野を定め、子育て中のママの意見や専門家のデータなどを基に100項目の認定基準を設けています。
審査はミキハウス子育て総研株式会社専属のスタッフが1泊2日の宿泊体験によって行い、70項目以上の評価を得ることが条件です。
チェック分野ごとにどのようなサービス基準になっているかご紹介しましょう。
施設
施設のチェック分野はお部屋だけでなく、館内やお風呂、トイレまでが評価対象です。チェック分野の中で評価項目がもっとも多く、全部で42項目あります。
例えばお部屋の場合、内装の材質は赤ちゃんがハイハイしたり、子どもが素足で歩いたりしても安全か、ドアや窓は子どもの手や指を挟みにくい設計になっているか、子どもの手が届く場所に危険なワレモノなどを置いていないかなどです。
館内に子連れ専用ロビーやキッズルームなどを設置しているか、お風呂の床は子どもが転びにくいような設計になっているか、ベビーバスや貸切できる家族風呂があるか、子ども専用に刺激の少ない石鹸やシャンプー、リンスが選べるか、トイレも子どもが用を足しやすい便器や便座が用意されているか、個室内に赤ちゃんを座らせておけるベビーシートを設置しているか、紙おむつ専用のゴミ箱があるかなどもチェックされます。
設備・備品
赤ちゃんと泊まれる宿にはベビーベッドやベビー布団の設備があれば、家から持参する必要がないので便利です。その他、ベビーカーの貸し出しもあると、それだけ旅行の荷物を減らすことができます。
お子様には、子ども用の部屋着や浴衣があると家族の旅行気分が高まります。身長に応じてサイズのバリエーションがあるかどうかもチェックポイントです。
キッズルームがあっても、そこでお子様が遊びたいと思える設備やグッズがあるかどうかが大事です。さまざまな年齢層の子どもたちが退屈しないように、おもちゃや絵本の他にアニメや映画などが視聴できるプレーヤーとDVDの貸し出しも必要でしょう。
お子様を一定時間安心して遊ばせておけるようにできると、大人たちの時間も確保できます。この他にも子ども用の設備・備品のチェックポイントは全部で8項目あります。
食事
離乳期を迎えた赤ちゃんには月齢に応じた離乳食メニューを用意する必要があります。レストラン仕様のインスタント離乳食を温めたり、半調理サービスを提供したりできるかチェックされます。
お子様の体質に合わないアレルゲンを含む食材を除いた食事を用意する配慮も重要です。大人たちと同じメニューで一部の食材を変える、または別メニューを用意する工夫が必要です。
食事をする環境づくりも大事です。他の宿泊客と一緒に食堂で食事を取るときは、子ども用椅子の用意があるか、他のお客さまに気を遣わなくて済むような席割への配慮、お子様のいる宿泊客を優先する時間帯を利用できるか、お部屋食で対応できるかなどの融通性もチェックされます。
旅行中にお食い初めなどを予定しているお客様には、お部屋食が適しています。食事の評価は全部で8項目です。
接客サービス
小さなお子様を連れた家族旅行客のニーズに対応する、接客サービスがあるかをチェックされます。子連れの家族旅行では移動のしやすさから、事前に手荷物をホテルに発送することも少なくありません。
その場合、送った荷物を部屋に運んでくれるか、また、館内のスタッフが常にお子様に気を配るなどの配慮などがチェック対象です。
ホテル滞在期間にお子様が喜ぶイベントの有無も評価されます。例えばクリスマスパーティや正月の餅つきなど季節行事、キャラクターが登場するステージ、紙芝居や写真撮影サービスなどいろいろなイベントがあると楽しめます。
家族向けにチェックアウトは時間を遅めにしてゆっくり旅立つ用意ができるのも喜ばれます。接客サービスは全部で14項目がチェックされます。
周辺環境
小さなお子様連れの家族旅行で公共交通機関を利用している場合は、最寄駅からホテルの送迎サービスがあると大変助かります。その場合も乗り合いバスではなく、個別にピックアップしてくれる専用車が喜ばれるでしょう。
車を利用した家族旅行の場合は、停めやすい場所に駐車スペースがあるか、雨天のときも濡れずにフロントまで行けるかはチェックポイントです。ベビーカーを押している場合は段差が無いことも重要です。
ホテルは観光の基点になる役割もあります。テーマパークや遊園地など近隣の観光施設と提携したサービス、例えば宿泊客の特典として施設の優待券や割引クーポンなどを提供しているかもチェックポイントです。周辺環境の評価は全部で7項目です。
その他
お子様は初めての場所ではしゃいで動き回り、迷子になってしまうこともあります。館内スタッフがすぐに対応できるように、名札をつけておくなどのトラブル対応も必要です。
お子様の誕生日や入学・卒業などのお祝い、家族の記念日など、メモリアルな日にセレモニーになるようなサプライズ・サービスも用意しておくと、家族旅行の満足度が高まります。
エステやリラクゼーションなど、いつも子育てをがんばっているママが、お子様と離れてゆっくりできる時間を提供できるかという評価項目もあります。その他の評価は全部で12項目です。
関東・関西にあるウェルカムベビー認定ホテルをご紹介
ここからは関東・関西エリアにあるウェルカムベビー認定ホテルをご紹介します。
ダイワロイヤルホテルの中からウェルカムベビーのお宿をセレクトしました。それぞれに魅力的な特長があるホテルです。
関東・東京近郊にあるウェルカムベビーのお宿
関東エリアのウェルカムベビーのお宿は栃木、千葉、山梨の3県にあります。都内から2~3時間ほどでアクセスできるため、移動の負担もそれほどありません。
【栃木県】Royal Hotel 那須
ウェルカムベビー認定ルームはぜいたくな天蓋付きベッドが配置され、気球の下でおままごとができるキッチン付きスペースを備えたフォレストベビールームや、赤ちゃんがハイハイできるように畳スペースがある和洋室など数種類が用意されています。
セミダブルを2台つなげているので、赤ちゃんとの添い寝も可能です。他にキリンやシカ、シマウマ、ゾウなどの動物の絵が描かれたサファリキッズルームも選択できます。
晴れた日はホテル敷地内の屋外キッズパーク、雨の日は館内1階フロントロビーに3カ所あるキッズスペースで遊べるので、子ども向けアクティビティも充実しています。
お子様の目線の高さにセッティングしたキッズバイキングでは、子ども用食器や無料の離乳食を提供してくれるので、家から持参する必要がありません。
大浴場もベビーベッドやベビーバスを用意し、赤ちゃんと安心して入浴できます。
【参照元】Royal Hotel 那須
【千葉県】Hotel & Resorts MINAMIBOSO
ウェルカムベビー認定ルームは3種類用意されています。広い窓から房総の海が広がるプレミアムオーシャンと、ベッドルームと和室を扉で仕切った、三世代旅行に最適なフォレストスイートルーム、赤ちゃんがハイハイできるコルク素材を床に使用したコンパクトなベベリアンルームの3つです。
お部屋の浴室にはベビーバス、トイレは幼児用便座、洗面台はお子様用踏み台を用意しています。
レストランでは月齢別の離乳食が選べ、危なくない子ども用フォークなども提供されます。房総半島の岬に立地しているホテルは森と海に囲まれ、四季を通じてさまざまなレジャーを楽しめるスポットです。
また、ホテルの周辺はマザー牧場や鴨川シーワールド、アロハガーデンたてやまなどお子様に人気スポットがいっぱいあり、家族でアクティビティが楽しめます。
【参照元】Hotel & Resorts MINAMIBOSO
【山梨県】Royal Hotel 八ヶ岳
土足厳禁のカーペットスペースと、8畳ほどの和室スペースを組み合わせたウェルカムベビー認定ルームです。赤ちゃんのおむつ替えやお昼寝、ハイハイもできる十分なスペースを確保しています。
広々としたベッド2台をつなげられるので、親子でゆったりお休みできます。ベッドから落ちないようにするベッドガードの貸し出しも可能です。
館内1階ロビーにはおもちゃや絵本が用意されたキッズスペースがあるので、天候に左右されず安心して遊べます。標高約1,000mにあるホテルは、周囲に遮るものがなく、天体観測に最適です。
ホテル屋上の星空観察デッキに天体ドームがあり、大型望遠鏡で月のクレーターや土星の輪も見られます。
悪天候で星空観察できないときは、インストラクターが四季の星空をスライドショーで説明してくれるので、親子で楽しめるでしょう。
【参照元】Royal Hotel 八ヶ岳
関西にあるウェルカムベビーのお宿
関西エリアのウェルカムベビーのお宿は京都、和歌山、兵庫の3県にあります。3軒とも海に面した場所にあるのが特徴です。
【京都府】Hotel & Resorts KYOTO-MIYAZU
ウェルカムベビー認定ルームは土足厳禁のゆったり広々とした洋室で、全面を赤ちゃんがハイハイできる安心設計です。
入口にベビーカーを畳まずにそのまま置けるスペースも確保しています。広いツインベッドを2台つなげて親子で就寝できます。ベビーバスや補助便座、授乳クッションなど備え付けアメニティの他、1階売店では離乳食や紙おむつの購入が可能です。
ホテル敷地内に季節のいちご狩りができるビニールハウス6棟を併設しています。お子様が自分でいちごを採って食べられる高さに設置されており、大人はしゃがむ必要がありません。
近隣にはない夏のプールもあり、水深約110cmの大プールと子ども用に水深約35cmの小プールが用意されています。
お部屋やレストランから天橋立の四季折々の景色が楽しめ、広大な芝生エリアでは、季節に合わせたイベントも開催されます。
【参照元】Hotel & Resorts KYOTO-MIYAZU
【和歌山県】Hotel & Resorts WAKAYAMA-MINABE
約40平方メートルの広々としたウェルカムベビー認定ルームは角部屋になるため、お子様が走り回って騒いでも、下の階のお客様に気兼ねせずに楽しく過ごせます。
土足厳禁でカーペットに座卓でくつろげるスペースが確保され、赤ちゃんがハイハイしても安心です。お部屋にはセミダブルベッド2台と和式布団2組が用意されているので、お好みで選べます。
ベビーバスやベッドガード、補助便座の貸し出しの他、1階売店横にはキッズコーナーを備えています。低層階ホテルのため、客室から大浴場やバイキング会場までお子様連れで移動しやすい設計です。
朝食バイキングで提供される南高梅の梅干しは子ども用甘口から大人用辛口まで用意されています。
ホテルから徒歩で行ける小目津公園の散策や、夏は海水浴ができる小目津浜の景色も魅力です。
【参照元】Hotel & Resorts WAKAYAMA-MINABE
【兵庫県】Hotel & Resorts MINAMIAWAJI
ウェルカムベビー認定ルームは土足厳禁のコルク床で、赤ちゃんが安心してハイハイできます。
海をテーマにした和洋室タイプ、花と空をテーマにした2つの洋室タイプの3種類です。どのお部屋もセミダブルベッド2台とベッドガードが設置されています。
映画鑑賞や動画視聴ができるシーリングライトで、プライベートシアターを親子で楽しめます。離乳食や子ども用貸出品、おむつなどの販売も利用可能です。
その他、ボルダリングやテント設置、壁一面のお絵描きコーナーがあるキッズルーム、ひのき素材の2段ベッドとおもちゃが用意されたキッズルームも宿泊OKです。
館内には個室型キッズコーナーが設置され、ヒノキが香る木のボールプールや子ども用すべり台、ジャンプができるバンバンボード、絵本やおもちゃで楽しく遊べます。
高台のホテルの眺望は素晴らしく、周辺にはクルーズなど家族で楽しめるアクティビティが多数あります。
【参照元】Hotel & Resorts MINAMIAWAJI
子連れ旅行の注意点
子連れで家族旅行を楽しむために注意したいポイントをご紹介します。
交通機関の利用に気を付ける
移動時間が長くなるとお子様がぐずリだし、親もイライラしがちです。なるべく長時間の移動は避けましょう。
赤ちゃんの場合は乗り物も初めてのことが多く、人混みにも慣れていないので負担がかかります。電車で移動する際は朝夕のラッシュ時間を外すようにしましょう。
初めての環境に驚いて赤ちゃんが泣いてしまったときのために、おもちゃや絵本をすぐに取り出せるようにしておきましょう。
持ち物を忘れない
旅行の手荷物はなるべく減らしたいですが、子連れ旅行はどうしても荷物が増えます。特に赤ちゃん連れの場合はおむつや着替えは多めに用意し、おもちゃなど赤ちゃんグッズを忘れないようにしましょう。
旅先でのトラブルに備えて移動中の休憩スポットや、ホテル周辺のコンビニやドラッグストアなどを下調べしておき、環境の変化に対応できるようにしておきます。
もしもの場合に備えて常備薬や救急セット、母子手帳も持参しておくと安心です。
生活リズムが乱れないようにする
小さなお子様にとって旅先での非日常体験はワクワクする一方で、普段とは違う生活が続くと疲れてしまいます。なるべく負担に感じないように、お子様のペースに合わせた予定を組むのがおすすめです。
できればいつもの時間に食事や睡眠を取るなど、生活リズムを変えない方が望ましいでしょう。
特に赤ちゃんの場合は普段と同じ時間に授乳したり、お風呂に入れたりするリズムを崩さないことが大切です。旅行中に普段のリズムを変えなくて済むように、余裕を持ったスケジュールにしましょう。
まとめ
ウェルカムベビーのお宿は施設、設備・備品、食事、接客サービスなどの認定基準を満たし、赤ちゃん連れでも安心して快適に過ごせる宿泊施設です。
ウェルカムベビー認定ルームを備えたダイワロイヤルホテルでは、1歳のお誕生日プランや3歳未満のお子様におすすめのプランなどをご用意してお待ちしています。